頭痛には、大きく分けて一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。一次性頭痛とは、頭痛そのものが病気である一般的に言われている、いわゆる“頭痛”です。二次性頭痛は、病気が原因で症状として現れる頭痛を言います。危険な病気の兆候である場合があるので、注意が必要です。
一次性頭痛は、さらにいくつかに分類されますが、代表的なものに“緊張型頭痛”“片頭痛(偏頭痛)”群発頭痛“があり、それぞれ以下のような特徴があります。
緊張型頭痛
- 頭全体や頭の後ろが締め付けられるに痛む
- 目の疲れや首、肩に凝りがある
- ほぼ毎日、慢性的に痛みがある
- マッサージやストレッチ、入浴などで楽になる
片頭痛(偏頭痛)
- 頭の片側または両側が痛む
- 脈拍に合わせて、ズキズキと痛み、悪化すると吐き気をともなう
- 頭痛の前に目がチカチカしたり、光や音で症状が悪化する
- 痛みは発作的に現れ、数時間から2,3日続く
群発頭痛
- 片側の目の奥が、えぐられるように激しく痛む
- 目が充血したり、涙が出たりする
- 睡眠中、特に明け方激しい痛みで目が覚める
- 1か月くらいの間、ほぼ毎日痛み、30分~2時間続き自然に治まる
以上のほかに、緊張型頭痛と片頭痛の両方の症状を併せ持つ“混合型頭痛”があります。
二次性頭痛の場合は、脳血管障害や脳腫瘍、髄膜炎など危険な病気の兆候である場合があります。下記の症状が出た場合は、直ちに病院に行き医師の診断を受けましょう。
- 今までに経験したことがないような、激しい頭痛
- 意識が朦朧とする、手足が動かしにくい、痺れるなど
- 呂律がまわらない、言葉がしゃべりにくい
東洋医学でみる頭痛のタイプ
気滞血瘀:頭痛とともに頭がくらくらする。まとわりついて離れない様な頭痛。
固定痛、激痛、あるいは刺痛。イライラして怒り易くなったり、感情の
変化で悪化する。
肝厥頭痛:頭頂痛または側頭痛、眩暈、緊張や激しい衝動で痛みが出る。イライ
ラし て怒り易くなったり、顔面が紅潮したりする。夜寝るのが不安にな
る。
腎陰虚頭痛:前頭部痛または側頭痛、眩暈、緊張や激しい衝動で痛みが出る。足
腰がだるく力が入りづらい。精神的な疲れ。耳鳴り。不眠または眠り
が浅く、夢をよく見る。
素体虚弱:しつこい頭痛。疲れると痛みが増し、精神的に疲労し体に力が入らな
い。顔色が悪く、動悸がする。足腰がだるく力が入りづらい。耳鳴り。
労倦傷脾:頭痛が出たり引っ込んだりの状態が続く。疲れると痛みが増し、精神
的に 疲労し体に力が入らない。顔色が悪く、動悸がする。下痢しやす
い。むくみがある。
食積脾不健運:重い頭痛と眩暈。むかつきや吐き気、口臭を伴う。顔色が黄色味
を帯びている。
熱厥頭痛:重い頭痛。眩暈。口が渇き、口内炎ができやすい。便秘がち。
湿熱頭痛:重い頭痛。眩暈。口がネバネバする。便秘と下痢を繰り返す。
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