不眠症とは睡眠障害の一種で、不眠の訴えが少なくとも週3日以上あり、しかも1か月以上持続するものをいいます。ただし、これは不眠の中でも長期不眠といい、他に旅行など環境が変わったせいで一時的になる一過性不眠、発熱や時差ぼけなどにより数週間不眠が続く短期不眠があります。
不眠症の原因は、ストレスなどの心的・精神的な病気や身体の病気から環境や生活リズム、カフェイン他覚醒作用のある薬物等の服用など様々です。精神的な病気には、統合失調症やうつ病、身体的な病気には、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢麻痺などがあります。
不眠には、寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅いなどタイプ別の分類もあります。
- 入眠障害
布団に入ってから、中々眠れない。眠りにつくまで1時間以上
かかる。
- 中途覚醒
夜中に何度も目が覚め、一度目が覚めると再び眠ることがで
きない。
- 早朝覚醒
朝早く目が覚めてしまい、そのまま眠れない。
- 熟眠障害
睡眠時間のわりに熟睡した感じがない。夢見がちで眠りが浅
い。
不眠は、原因により治療法も異なりますので、まずは専門医に相談されることをお薦めします。
東洋医学では、イライラ、不安、恐怖、考え過ぎ他種々の要因から起こるストレスによる心的・精神的なものの他に、食べ過ぎ(特に甘いもの)、長期の闘病、過度の性行為などを不眠の原因として上げています。
鍼灸治療では、経絡と臓腑の関係を考えて治療していきます。不眠の場合は、”心”と”腎”に関する経絡やツボを中心に治療する場合が多いです。それに、それぞれの原因によって”脾”や”肝”を組み合わせて治療していきます。
冷えは、痛み、痺れ、ケイレン、硬まり(硬直)の原因になります。杏の樹鍼灸治療院では、冷えを取り除くことで不眠、頭痛、めまい、その他自律神経失調症による様々な症状を改善に導く治療を行っています。
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