ジストニアは、脳神経系の異常によって筋肉が自分の意志とは関係なく、勝手に収縮してしまう疾患です。
ジストニアには、全身性のものと局所性のものがあり、局所性のものには首が勝手に動いてしまう痙性斜頸や、チック症状が現れる眼瞼痙攣、眼瞼痙攣にその他の局所症状が合併して現れるメイジュ症候群、字を書こうとすると手が振える書痙、声が出しづらくなる痙攣性発声障害などがあります。
ジストニアでは、他の疾患が原因となっているもの以外ははっきりとした原因がわかっておらず、検査による脳の異常も認められません。そのため有効的な治療法も見つかっておらず、ボツリヌス菌の毒素療法やその他の薬物療法が主に行われていますが、思う様な効果が得られていません。そんな中で、最近では病院など西洋医学の現場でも鍼灸治療の有効性が注目されてきています。
(実際、鍼灸治療はジストニア以外にもパーキンソン病や脊髄小脳変性症、ALSなどの脳の疾患に対してある程度の効果が認められた例がいくつかあります。)
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