子宮筋腫の治療に鍼灸 川崎市(溝の口)杏の樹鍼灸治療院

子宮筋腫は、子宮の筋層にできる良性の腫瘍で、子宮の筋肉に発生する筋腫の芽が増殖して筋腫になります。原因ははっきり分かっていませんが、筋腫の芽の増殖には卵巣から分泌される、女性ホルモンが関係していると考えられています。

症状は、筋腫の大きさや発生個所によっては出にくい場合もありますが、一般的な症状としては、月経痛、月経過多、経血量の過多、不正出血、貧血、動悸、息切れ、めまい、疲労等の他、筋腫が大きくなってくると他の臓器を圧迫するため、頻尿や便秘、不妊などの原因にもなってきます。また子宮は、子宮筋層とその内側を覆う子宮内膜と外側を覆う漿膜の3層からなっています。子宮筋腫は、その子宮筋層に発生し、発生する場所によって筋層内筋腫、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫といい、それぞれ症状が若干異なる部分があります。

筋層内筋腫 
子宮筋層の中に発生する筋腫で、筋腫が大きくなると筋層の内側を覆っている子宮内膜が引き伸ばされて、月経痛、経血量の過多、下腹部のしこりなどを生じる。最も発生率が高い。

漿膜下筋腫 
子宮の表面を覆っている漿膜の下に出来、子宮の外側に向かって大きくなる。大きくなっても症状が出にくい。

粘膜下筋腫 
子宮内膜のすぐ下に出来、子宮内膜に向かって大きくなる。発生率は低いが、小さいときから月経過多や不正出血がみられ、生理痛も強い。

子宮筋腫は、良性の腫瘍で悪性化することはほとんどありませんが、稀に悪性化する場合がありますので、婦人科での年一回の検診をお薦めします。東洋医学では、腫瘍は良性であれ悪性であれ、ストレスによる感情や精神の乱れによって肝その他の臓腑の機能が不調になり、免疫力も低下し気血の流れが滞り体内の水分代謝なども悪くなって、腫瘍が形成されていくと考えられています。


東洋医学でみると、男女ともに生殖器にかんしては足の親指から脚の内側を通って陰部に向かう、「足の厥陰肝経」という肝臓に関する経絡が大きく関わっています。肝臓は、蔵血といって血液の貯蔵庫のような役割をしているとされていて血に関係が深い臓器です。

女性は、生理の関係で血の病気に罹りやすい場合が多く、ストレスなどで肝臓の働きが低下して瘀血を生じたりすると、経血に塊が混じったり、筋腫を形成したりします。

瘀血というのは、老廃物を含んだ血で、淀んだ川に溜まったヘドロの様なもので、これがたまると疲れ、冷え、むくみその他体調不良の原因となります。