坐骨神経痛は病名ではなく、文字通り坐骨神経が痛む症状のことです。坐骨神経は、腰の下の方の骨の間から出て、お尻の筋肉や骨盤の間、腿の裏側を通って膝の裏側でスネの外側を通って足背の方に行くものと、ふくらはぎを通って足底の方に行くものに分かれます。
坐骨神経痛では、この神経の通り道の過程のどこかで刺激を受けることで痛みが生じます。具体的には、
◦腰の骨の神経の通り道が狭くなる「脊柱管狭窄症」
◦腰の骨と骨の間のクッションが飛び出して神経を刺激する「腰椎椎間板ヘルニア」
◦腰の骨と骨をつなぐ関節が疲労骨折などを起こし骨がずれてしまって神経を刺激する「す べり症」
◦お尻の筋肉が硬くなり間を通り抜けている坐骨神経を圧迫する「梨状筋症候群」
等があります。
梨状筋症候群であれば、マッサージやストレッチなどで筋肉をほぐせば緩和することも可能ですが、その他の場合は難しく特にすべり症の場合は腰の骨が前側にずれやすくなっていますから、指圧などで押すと余計に悪化するおそれがあるので注意が必要です。坐骨神経痛の症状が出たら、まず病院で検査を受け、原因をはっきりさせてから治療法を決めましょう。
検査の結果、様子を見ましょうといわれたけど何か治療をしていきたい、手術しか無いと言われたが他の治療法を試したいという方は、鍼灸をお試しください。
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