甲状腺機能低下症 川崎市(溝の口)杏の樹鍼灸治療院

甲状腺は、喉仏の少し下の方にあるホルモンを分泌する臓器です。甲状腺機能低下症は、甲状腺が免疫の異常などによる機能低下によってホルモンの分泌が低下し、全身の組織の代謝が低下する疾患です。

代謝が低下すると身体の活動性が低下しますから、全身的に様々な症状があらわれます。主な症状として、低血圧、低体温、冷え、重だるさ、疲れやすい、気力の低下、むくみ(特に顔面)その他、汗をかきにくい、皮膚の乾燥、声のかすれ、記憶力の低下や話し方が遅くなるなどがあります。

東洋医学で、代謝の機能を主に行っているのは脾臓です。脾臓は、西洋医学ではリンパ系の臓器で、古くなった赤血球の破壊やリンパ球の産生をしていますが、東洋医学では胃や小腸とともに飲食物の消化吸収の働きをしていますので、西洋医学の脾臓と東洋医学の脾臓とは全くの別物です。

鍼灸も東洋医学ですから、治療ではこの脾臓を中心に考えていきます。そしてもう一つ、身体の生命活動の源ともいえるのが腎臓です。腎は先天の精といわれ、生まれ持った生命エネルギーの貯蔵庫のような役割を持った臓器です。この腎の治療を加えることで、全身の活動性が低下するこの疾患の改善性を効果的にします。