冷えの強い人は、冬だけでなく夏でも冷房のおかげで手足が冷えてしまいます。冷えは体質的なものもありますが、自律神経の乱れによっても起こる症状です。
鍼灸では、冷えによく効くツボとしてお腹にある「中かん」「関元」や、足にある「三陰交」といったツボを使います。
「中かん」は、お腹の真ん中のライン上で、みぞおちとおへその間の真ん中辺りにあります。「関元」もやはりお腹の真ん中のライン上で、おへその下側でおへそと恥骨という骨の真ん中辺りにあります。
「三陰交」は、足の内くるぶしの上で、スネの骨とふくらはぎの境目のライン上の内くるぶしから指4本分くらいのところにあります。
鍼灸院では、こういったツボに鍼をうったりお灸をしたりしますが、みなさんは市販のせんねん灸などをすると良いでしょう。
食べ物では、よくショウガが良いといわれていますが、ショウガの他にみかんやグレープフルーツ、ゆずなどの柑橘類も良いといわれています。特にゆずには温熱効果があるので、冬至のときにお風呂に浮かべてゆず湯にしたりします。また、ゆずの皮や種には肌をなめらかにする働きのある精油成分が含まれているので、冬の乾燥肌にも効果があります。その他、にんにく、レバー、黒砂糖なども身体を温めるとされています。
寝る前に食べると消化に良くないとか、太るとかいわれますが、冷えの原因にもなります。寝る前に食べてしまうと、寝ている間に消化活動をしなくてはならなくなります。就寝中は本来、胃腸などによる消化活動は休憩をして、代謝が行われる時間帯です。人は、寝ている間に行われる代謝によって作られるエネルギーによって、成長したり疲労を回復したりしていますが、消化活動が活発になると充分な代謝を行うことが出来なくなります。エネルギーが作られないと熱が発生しないので、身体は冷えてしまいます。
食事のメニューや、時間帯を工夫することで冷え対策になりますので、試してみてください。
杏の樹鍼灸治療院では、冷えを取り除くことで不眠、頭痛、めまい、その他自律神経失調症による様々な症状を改善に導く治療を行っています。
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