汗をかきやすい人の東洋医学 川崎市 溝の口 杏の樹鍼灸治療院

ちょっとしたことでたくさん汗をかいたり、何もしないのに汗をかいたりする人は、気の力が弱っているため気の働きの中の、身体の表面を調節する機能が低下していることが考えられます。
これは身体の内側と外側の間の関所のようなもので、身体の内側の気や水が漏れたり、反対に外側から邪気が入り込まないように調節する機能です。この機能が低下すると、気がたくさん漏れ出て疲れやすくなったり、息切れや動悸がしたり、水分が漏れやすくなるので汗をかきやすくなったりします。また、外側から邪気が入りやすくなるので、病気に罹りやすくなります。

寝汗をかきやすいという人は、陽気を抑える機能が低下したため身体の熱を抑えることが出来なくっていることが考えられます。この状態になると、身体の内側の熱が高まるので寝汗の他に、手足や顔が火照ったり、口や喉が渇いたり、不眠になったりします。

病気以外で頭や顔に汗をかきやすいという人は、胃に湿熱が溜まっている可能性があります。この場合、身体が重だるかったり、尿が出にくいなどの症状が現れることがあります。掌や足の裏に汗をかきやすい人は、腕や脚の内側を走っている陰の経絡に熱が滞っている可能性があります。

鍼灸治療では、気の力が弱っている場合は気を補う治療、陽気を抑える機能が低下している場合は陰の気を補う治療、身体に熱がこもっている場合は熱を散らす治療を行うことで症状の改善をはかります。