腎は、ビックリしたり恐い思いをしたりしたときに、気がおかしくなったり気を失ったりしないように精神をコントロールしていますが、あまりにショックが大きすぎると、受け止めきれなくて傷ついてしまいます。
腎は精神をコントロールしているといいましたが、腎は「精」を宿し心が「神」を宿していて、互いに影響し合っています。大きなショックを受けて腎が傷つくと、精と神のバランスが崩れてパニックを起こし、気がおかしくなったりすることがあります。
ビックリしたり、恐い思いをしたときに、思わずもらしてしまったという話を聞いたことがあると思います。腎には「封蔵」といって、大切なものがもれ出ないように封じ込めておく働きがあります。それからもう一つ、「腎は耳と前後二陰に開窮する」といわれています。前後二陰というのは、外生殖器(前)と肛門(後)のことで、腎は耳とこの二つの穴と通じているということです。
つまり、ビックリしてもらしてしまうというのは、腎が傷ついて封蔵機能が低下して、通じている二陰から身体の中のものがもれ出てしまった結果起きたことです。
杏の樹鍼灸治療院では、冷えを取り除くことで不眠、頭痛、めまい、その他自律神経失調症による様々な症状を改善に導く治療を行っています。
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