鍼灸によるエイジングケア 川崎市 溝の口 杏の樹鍼灸治療院

年を取ると、老眼、耳が遠くなる、髪の毛が薄くなる、歯が抜けてくる、骨がもろくなる、足腰が弱くなる、など様々ないわゆる老化現象といわれる症状が現れています。
前回お話しした五行の分類では、これらのうち耳、髪、骨は腎と同じ”水”に分類されています。また、「歯は骨余」といって、歯は骨の余りで作られているといわれており、歯も腎に関係しています。それから、「腰は腎の府」ともいわれ腰とも関係しています。”府”というのは集まるというような意味で、この場合腎の集まる、言い換えると居るところということです。

東洋医学では、生命の源は2つの腎の間にあるとされています。東洋医学でいう腎は、実際の解剖学の腎臓より少し下にあります。ちょうどおヘソくらいの高さで、腰の骨を挟んだ両側にあります。両方の腎に挟まれた真ん中に生命の源があり、ここには「命門」というツボがあります。
このことから腎は、「精を蔵す」といわれていて、生殖や成長発育に関わる臓器とされてます。
”精”は、精力とか生殖に関わる男性の精子などに使われているように、生まれるときに親から授かる命のエネルギーのようなもので、加齢に従って消耗してゆきます。生まれつき身体が丈夫であったり弱かったり、発育が良かったり悪かったり、などの体質や体格は、この精の量が関係しています。

腎にはその他に「固摂作用」といって、色々な物が漏れでないようにする機能があります。腎の機能が低下してこの作用が働かなくなると、大・小の便の失禁や、男性では遺精、女性では生理の際の不正出血や流産などにつながります。

生命力に関わる腎の力が弱ると、耳鳴、難聴、脱毛、歯が動揺し抜ける、足腰がだるく力が入らない、物忘れ、疲れやすいなどの症状が現れるといわれています。鍼灸では、腎の経絡のツボや、命門、おヘソの下の全身の正気の集まる「丹田」といわれている辺りにあるツボなどに、鍼やお灸を使って弱った腎に活力を与えていきます。

 

冷えは、痛み、痺れ、ケイレン、硬まり(硬直)の原因になります。杏の樹鍼灸治療院では、冷えを取り除くことで不眠、頭痛、めまい、その他自律神経失調症による様々な症状を改善に導く治療を行っています。